クレー射撃解説

  • クレー射撃の概要
     
    クレー射撃は、もともとヨーロッパの貴族が鳩を放し標的にしていたゲーム(Pigeon Shooting)が発祥です。その鳩の代わりにお皿(クレー)を標的にしたゲームが、クレー射撃(Clay Pigeon Shooting)です。クレー射撃はすでにスポーツとして確立しており、国体やオリンピックの種目にもなっています。  
     
    クレーは直径約11センチの素焼きのお皿を用いますが、これはクレー専用に作られたものです。射撃場も通常クレー専用の射撃場を用います(当社のツアーで使用する射撃場も、もちろんクレー専用です)。射撃場にはクレー射出装置があり、射台(射手が撃つ場所)にあるマイクにコール(掛け声)すると、クレーが射出されます。射出されたクレーが空中にあるうちに撃ちます。銃は上下二連式の散弾銃を使用します。クレーは25又は50回射出されるので、当たったクレー数がそのままスコアになります。
      種目は「トラップ」「ダブルトラップ」「スキート」という3種類があります。この他に「フィールド」という競技も日本にはありますが、オリンピック採用種目ではありません。 各種目ともそれぞれ違ったルールとなり、使用する散弾銃も違ってきます。競技によって銃身や頬をつける木部の形状などが異なります。   また、クレー射撃で使用する装弾は、散弾銃の名前通り、撃つと鉛の粒がたくさん発射されるようになっています。 この発射される鉛の粒の大きさも、種目によって違ってきます。
     
    以下でクレー射撃のフォーマルルールをご説明します。

    トラップ射撃


     
     
    15m先の地下からランダムな方向(右・中・左方向)に放出される、1個のクレーターゲットを射台から撃ちます。5カ所の射台があるので、一回ごとに移動して射撃を行います。合計25回移動し25個の標的を射撃し1ラウンド終了です。射手は銃を構えた状態でコールします。その射手の声に機械が反応して、クレーが飛び出します。クレーは射手から逃げる様に飛びますが、飛ぶ方向/高さはランダムです。  
     
    射台は5つ横に並んでいて、左から1番射台、2番射台、3番射台・・・となります。1度にプレイできる射手は最高で6人です(6番目の射手は後ろで待機)。1番射台の人が撃ち終わった後、2番射台の人、3番射台の人・・・と順に撃っていきます。1番射台の射手は、2番射台の人が撃ち終わると2番射台に移って、次の順番が廻ってくるのを待ちます。2番射台の人は、次に撃つときは3番射台、3番射台の人は次に4番射台、といったように1回撃つごと右にずれていきます。1番射台の人が2番射台に移ったあとには、6番目の射手が1番射台に入って順番を待ちます。5番射台の人が撃ち終わったあとに6番目の射手が撃ちますが、5番射台で撃ち終わった射手は、その間に1番射台へ移動することになります。このような形で5回転、計25枚のクレーを撃ち、そのクレーの割れた枚数が点数となります。
     
      トラップの特徴として、1枚のクレーに2発撃つことができます。1発目で当たっても2発目で当たっても同じ1点です。1発目を「初矢(しょや)」、2発目を「二矢(にのや)」と称します。初矢で当てれば二矢は不要なため、1ラウンドで必要な弾数は、最小で25発、最多で50発になります。
     
    トラップ競技で使用する散弾銃の特徴として言えることは、銃身の長さが30インチ前後(約75cm)と長いことがあります。また銃身の先端の内径を「チョーク」または「絞り」と称しますが、初矢側は広く、二矢側は狭くなっています。クレー射撃では上下2連式の銃を用いますが、通常は初矢が下側、二矢が上側になります。このチョークの大きさの違いは、弾の広がりをコントロールするためのものです。トラップ競技では、クレーが遠くへ逃げて行くことになるため、1発目より2発目の弾が遠くでも割れやすいように工夫されています。



    ダブルトラップ射撃

     
     
    基本的なものはトラップと同じです。トラップの時は1回にクレーは1枚しか飛ばず、それに対して2発の弾を使うことができました。ダブルトラップでは1度にクレーが2枚飛び、1枚のクレーに1発の弾しか使えないところが大きな違いです。もうひとつの違いはクレーを放出する機械が、トラップでは各射台にそれぞれあったのに対して、ダブルトラップでは、3番射台前の物だけしか使わないことです。
    また2枚のクレーを撃つとき、自分の好きな方から撃てます。後述のスキートの様に撃つべきクレーの順番が決まっていません。1ラウンドでクレー50枚を撃つことになります。消費するクレーの量はトラップの倍で、弾も必ず50発使う事になります。
     

    スキート射撃

     
     
    スキートの射台は半円状に7つ、その中央に1つの計8つの射台からなります。左から反時計回りに1番~7番、中央を8番射台と称します。同時にラウンドできる人数は、トラップと同じく6人です。
    また、クレーを飛ばす機械も向かって左側(プールハウス又はハイハウス)と右側(マークハウス又はローハウス)の2ヶ所しかなく飛行方向は常に一定です。左から飛ぶクレーを「プール」、右からは「マーク」、左右同時に出る場合は「ダブル」と称します。  
    射台によってプールとダブルのみ、ダブルのみ、プールとマークのみ、等と決められています。
     
     
    トラップとの相違点は以下のようになります
    ●1枚のクレーに対して1発しか撃てない
    ●1番射台で6人全員が撃ち終わったら2番射台へ移動する
    ●マイクに向かってコールしてから銃を構える
    ●クレーの飛行方向が、ランダムでなく一定である。
    ●射台によってはクレーが自分に向かって飛んで来る。クレーまでの距離も短い
    ゲームの進行は、下記の表をごらんください
     
        
    クレーを撃つ順番(シングルは必ずプール→マークの順です)
    射台
    シングルプール
    シングルマーク
    ダブル
    枚数
    1番
    なし
    プール、マークの順
    計3枚
    2番
    なし
    プール、マークの順
    計3枚
    3番
    プール、マークの順
    計4枚
    4番
    プール、マークの順
    計4枚
    5番
    マーク、プールの順
    計4枚
    6番
    なし
    マーク、プールの順
    計3枚
    7番
    なし
    なし
    マーク、プールの順
    計2枚
    8番
    なし
    計2枚
    計6枚
    計5枚
    計14枚
    総合計25枚

     
     
    スキート用の散弾銃は、銃身長28インチ前後(約70cm)のものが主流です。銃身の先のチョークは、「スキートチョーク」や「シリンダー」と称する最も大きいものを使用しており、弾が広がりやすくなっています。これは、スキートのクレーの飛ぶ位置が、トラップのクレーのように射手から遠くへ逃げて行くのではなく、いつも射手に近いところを飛んでいるからです。また、ルール上、クレーが飛び出してから短時間で構えなければいけないため、銃床(銃後部の木部)の長さも若干短くして、滑りやすくする必要があります  


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